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善福寺川

善福寺川は善福寺池を源とし、杉並区の中央を蛇行して流れ、中野区に入って神田川と合流する11.3㎞の開渠の河川である。この川の流域には杉並区内における最大級の複合遺跡として知られる松の木遺跡を始めとして、光明院南遺跡、川南遺跡、谷戸遺跡、大宮遺跡、済美台遺跡などがあり、古くから善福寺川の水を活用していたことが分かる。徳川家康は天正18年(1590)に江戸に入ると、直ちに善福寺川、神田川、妙正寺川を給水源とする小石川上水(後の神田上水)を造り、江戸に給水している。

平成27年9月12日(土) ☀|☁   <歩き12.0㎞>
善福寺池は上の池と下の池があり、善福寺川の源となっている上の池には、遅野井と呼ばれる湧水の涌き出し口がある。その昔、源頼朝が奥州征伐の途次この地に宿陣し、将兵の飲料水に困り井戸を掘ったが、干ばつのためなかなか水が出ず、自らも七回地を掘り、ようやく水を得た・・・待ちかねた、遅い・・・というところからこの名が付いたと言われている。

遅野井 市杵島神社 千日念仏橋供養塔 渡戸橋
善福寺池の上の池西側に小さな涌き出し口の遅野井がある。
傍らには、遅野井碑が建っており、湧水から池に流れ込むところには、大きな鯉がたくさん泳いでいる。
遅野井の流れ込む先に島があり、市杵島神社が祀られている。
この神社のご祭神は、市杵島姫命であり建久8年(1197)江の島弁財天を勧請したのが始まりと伝えられている。市杵島姫命は、人が生きて行く上で欠くことのできない水を司る水神であり、古事記・日本書紀には天照大神と須佐之男命との誓約で生まれた神であると記されているという。
上の池から下の池への間に渡戸橋があり、その傍らに延享2年(1745)の千日念仏橋供養塔が建っている。 上の池から下の池へ続く小川に架かっているのが渡戸橋(わたどばし)であり、ここを東西に通るのは早稲田通りである。
小川は公園内の脇を流れて途中で暗渠となり、下の池へ流れ込んでいる。

下の池 美濃山橋 八幡西橋 新町橋
下の池は中央に葦などが茂る中の島があり、ガマの穂や睡蓮の花などが咲いている。
ここから流れ出た水は善福寺川として杉並区の中央を蛇行して流れて行く。
善福寺川に最初に架かる橋が美濃山橋である。ここから神田川に合流するまでに美濃山橋を含めて73の橋がある。
以下、上流から見た橋や下流から見た橋などを撮って行くこととした。
美濃山橋から左にカーブした先に見えるのが、八幡西端である。
八幡西端の上流は水量も少なく水草も無いが、下流を見るとガマなどが繁茂している。
八幡西橋から右に90度近くカーブしたところに新町橋があり、この橋は青梅街道に最も近接する橋である。
新町橋の上下流域。

寺分橋 耕整橋 原寺分橋 宿橋
新町橋の下流に見え、井荻小学校の手前に架かるのが寺分橋(てらぶばし)である。寺分橋の下流に見える橋は、井荻小学校内に架かる橋である。
寺分橋の上下流域。
寺分橋からは川に沿って進むことが出来ないため川の左手の住宅地を進んで次の耕整橋に回り込んで行く。上流は川を覆う屋根があり、蔦が絡みついている。
耕整橋の上下流域。
耕整橋から見える通学橋のすぐ下に原寺分橋がある。
この橋の下流側には湧水がコンクリートの間から出ており、近くには鯉が群れている。遊歩道には 「湧水のしくみ」 の解説が建っている。
原寺分橋の上下流域。
原寺分橋の下流に見えるのが宿橋である。橋下はやや流れがゆったりとして鯉が悠々と泳いでいる。
宿橋の上下流域

原橋 井荻橋 駅通橋 関根橋
原橋の上流部分に青い鉄管があり、下流部分に白い鉄管が並行している。
原橋の上下流域。
川が左にカーブする手前に井荻橋が架かっている。橋の下にはカモが数羽泳いでいた。
井荻橋の上下流。
井荻橋から駅通橋までの間は左にカーブしており、左側はやや低くなっているため川沿いの柵の前に土嚢が積まれている。
この橋を右に上がって行くとJR西荻窪駅である。
駅通橋の上下流域。
関根橋はレンガが貼られた橋でバス路線となっている。駅通橋と同様に右に上がって行くとJR西荻窪駅前に出る。
関根橋の上下流域。

山下橋 丸山橋 社橋 真中橋
右手のゴルフ練習場を過ぎた辺りに山下橋がある。関根橋から山下橋の左手はマンションなどが建ち、右手はゴルフ練習場が」ある。
山下橋の上下流域。
山下橋の下流は真っ直ぐで下手に丸山橋が見えている。
丸山橋の上下流域。

丸山橋の下手に見えるのは社橋である。
橋のすぐ下の配管の中に鳩が休んでいた。川沿いは桜の木が増えてきた感じである。
社橋の上下流域。
社橋のすぐ下に見えているのが真中橋である。真中橋の上下流には水草が繁茂している。
真中橋の上下流域。

城山橋 中田橋 鍛冶橋 出山橋
川が直角にカーブする手前に城山橋が架かっている。
城山橋の上下流域。
城山橋の先で直角に曲がると正面に中田橋がある。
中田橋の上下流域。
中田橋の先で左にカーブすると鍛冶橋が見える。
鍛冶橋の上下流域。
鍛冶橋から下流に見えている出山橋。
橋の手前には井戸があり、押してみるとちゃんと水が出る。川はゆったりと流れており、鴨が泳いでいる。
出山橋の上下流域。

神明橋 置田橋 本村橋 東吾橋
出山橋から直線の先に見えるのが神明橋である。神明橋からは下流のJR中央本線の架橋が見える。
神明橋の上下流域。
JR中央本線の上流側に架かるのが置田橋である。
置田橋の上下流域
JR中央本線の下流側に架かるのが本村橋である。下流側は次第に木々が目立つようになって来る。川面には鷺が餌を求めて歩き回っている。
本村橋の上下流域。
本村橋の先を左にカーブすると東吾橋が正面に見えて来る。桜の木々が増えて水鳥を見る回数が多くなってきた。
東吾橋の上下流域。

荻野橋 界橋 荻窪上橋 荻窪橋
東吾橋のすぐ下に似たような橋の荻野橋がある。橋の上下流は流れが緩やかでやや深みが有るため水鳥が潜って餌を求めている。
荻野橋の上下流域。
荻野橋を過ぎてやや右にカーブしたところに界橋がある。
界橋の上下流域。
界橋のすぐ下に荻窪上橋がある。川の両側にはマンションが林立しており圧迫感がある。
荻窪上橋の上下流域。
環状8号線を南北に繋いでいるのが荻窪橋である。ここは川べりを歩けないので左の横断歩道橋で環状8号線を渡って回り込んで行く。
荻窪橋の上下流域。

光明院南遺跡 忍川上橋 忍川橋 忍川下橋
環状8号線を北に進むと光明院南遺跡の地にある真言宗豊山派の光明院がある。通称 「萩寺」 と呼ばれ、荻窪の地名の起源といわれる。またに 「四面堂」 の由来も光明院の御堂に由来すると言われている。
境内には、閻魔堂、鐘楼ほか如意輪観音像など多くの石造物がある。
荻窪橋の下流に忍川上橋がある。ここは上流から比べると川幅が広く、開放的である。
忍川上橋の上下流域。
忍川橋はバス路線であり、左に行くと荻窪駅南口に出る。右に進むと環状8号線に合流する。
忍川橋の上下流域。
忍川橋のすぐ下に忍川下橋がある。橋下には暗渠の出口が見えている。
遊歩道はかなり狭くなっており、すれ違うのもやっとの状況である。橋の左の遊歩道の桜は川にせり出しており、遊歩道を塞いだ格好になっている。
忍川下橋の上下流域。

春日橋 川南遺跡 松見橋 松渓橋
川が右手にカーブする辺りに春日橋がある。
春日橋の上下流域。
春日橋を右手に進むと左手に荻窪地域区民センターがある。ここは川南遺跡があったところである。昭和49年に荻窪地域区民センター建設に伴う発掘調査を行ったところ、地下約1mのローム層内から多数の石器が発見されたものである。今から約1万2千年前の先土器時代(石器時代)の遺跡である。 春日橋の先で左にカーブするところに松見橋がある。橋下は流れがよどんだ感じで、鷺が獲物を狙っていた。
松見橋の上下流域。
松見橋から緩やかに左に曲がった先に松渓橋がある。橋の上流には川の中に段差があり、下流も川の中の段差で川幅が狭くなっている。
松渓橋の上下流域。

大谷戸橋 西田端橋 松渓遺蹟 神通橋
松渓橋から大きく右カーブするところに大谷戸橋がある。下流左手は桜並木になっており、川は左右に段差があって狭くなっている。
大谷戸橋の上下流域。
左カーブから直線になるところに西田端橋がある。
西田端橋の上下流域。
西田端橋を右手に進むと西田小学校脇の松渓公園に松渓遺蹟がある。
この公園の地下には縄文時代の住宅跡などが保存されている。住宅は3軒発見されており、竪穴住居と呼ばれる家である。
公園の一角には遺跡解説と当時の生活が漫画で描かれている。
善福寺川緑地公園の始まる辺りに神通橋が架かっている。
ここからは川沿いに桜が植えられており、春のお花見、秋の紅葉で賑わいをみせている。
神通橋の上下流域。

なかよし橋 西園橋 西田橋 せきれい橋
神通橋のすぐ下になかよし橋があったが、現在は善福寺川調整池工事のため確認できない。
なかよし橋のあった辺りには工事概要が示されている。
なかよし橋のすぐ下にあった西園橋は現在は工事用の橋に付け替えられている。
西園橋(工事用)は立入禁止である。
西園橋の下には西田橋がある。
西田橋は善福寺川緑地公園の上流に有り、桜やケヤキなどの木々が繁っている。
西田橋の上下流域。
西田橋によく似たせきれい橋が左にカーブする手前に架かっている。
橋の左手には水場があり、右手には整備されたトイレが建っている。
せきれい橋の上下流域。

屋倉橋 児童橋 天王橋 相生橋
せきれい橋から左にカーブした先にある屋倉橋は車道が通っている。
屋倉橋の下流は桜の木ががアーチ状に川にせり出しており、お花見時は見事である。
屋倉橋の上下流域。
屋倉橋のすぐ下にある児童橋。この橋の左手はケヤキ並木で、右手は桜の木がアーチ状になっており、葉が色付く時期も素晴らしい。
児童橋の上下流域。
川が直角に曲がるところに天王橋がある。この橋も車道が通り、花壇が設けられている。
天王橋の上下流域。
天王橋で大きく曲がった先に相生橋がある。
この橋の左には東田中学校があり、右手には杉並第二小学校があるため通学路になっている。
相生橋の上下流域。

尾崎橋 成田上橋 成田下橋 成園橋
桜並木を進んだ先にあるのが五日市街道が通る尾崎橋である。
この橋の近辺は、お花見の時期はたくさんの人で溢れている。桜の時期も紅葉の時期も見事な景色を見ることができる。
尾崎橋の上下流域。
尾崎橋から下流に見えているのが成田上橋である。川の右手には善福寺川緑地小野球場があり、休日はいつも試合が行われている。
成田上橋の上下流域。
緩やかに蛇行した先に成田上橋にそっくりな成田下橋がある。広くなった遊歩道には休憩スペースも設けられており、その奥には杉並児童交通公園があり、遊びながら交通ルールを学ぶことができる。
成田下橋の上下流域。
成田下橋から大きく左にカーブした先に成園橋がある。
成園橋の上下流域。

白山前橋 白山神社 大成橋 御供米橋
成園橋からやや左にカーブした辺りに白山前橋がある。前の3つの橋と比べると欄干にやや個性が見られる。橋の左は児童遊園になっており、幾つか遊具が並んでいる。
この橋を左に進んで行くと橋の名前の由来になったと思われる白山神社がある。
白山前橋の上下流域。
白山前橋を左に進んで行くと、直ぐ右手に白山神社がある。
境内には、境内社の白旗稲荷神社、庚申塔などがある。
白山前橋からやや右に曲がったところに大成橋がある。橋の袂には、善福寺川流域の解説と和田堀公園の野鳥の解説が有る。
大成橋の上下流域。
和田掘公園の中央に当たる辺りに御供米橋がある。
橋の左手が和田掘公園で園内には釣堀、噴水のある池などがあり、バードウォッチング、ジョギング、ウォーキングする人が最も多く見られる。御供米橋の上下流域。

松ノ木遺跡 八幡橋 大宮遺跡 宮下橋
和田掘公園の池の裏手段上に松ノ木遺跡がある。
一帯は杉並区スポーツ施設松ノ木運動場と松ノ木中学校があり、その一角に古墳時代の住居跡が復元されている。松ノ木遺跡は、明治時代に発見された旧跡時代から歴史時代にかけての杉並区内最大規模の複合遺跡である。
御供米橋の先で左にカーブする辺りに八幡橋がある。現在は善福寺川整備工事のため立ち入ることが出来ない。
この橋の左手にバーベキュー専用地、和田掘公園陸上競技場があり、沢山の人で賑わっている。また右手の段上は大宮遺跡で大宮八幡宮がある。
八幡橋の右手段上に大宮遺跡がある。都内で初めて方形周溝墓が発掘され、弥生時代末期のものと言われる。
善福寺川の低地にある松ノ木遺跡辺りで水田耕作が行われ、崖上の大宮遺跡辺りで祭祀を行ったことが分かる。この一帯が聖域とされ、後の大宮八幡宮の創建につながったと考えられている。
八幡橋の次が宮下橋であるが、現在、この一帯が工事中であり、上流域は全く見ることができない。
宮下橋の左手先は和田掘第六号調節池があり、通常は野球場として多目的利用されているが、大雨の際は、一時洪水を貯留する事となる。
宮下橋の下流域。

宿山橋 大宮橋 宮木橋 大松橋
宮下橋から左に大きくカーブする辺りに宿山橋がある。
この橋の左手が和田掘第六号調節池の野球場である。
宿山橋の上下流域。
宿山橋の下流が大宮橋であり、この橋を右手に進んで行くと和田掘公園済美山運動場がある。
川下の次の橋の間に和田掘第3号調節池があり、その奥に杉並区立郷土博物館がある。
大宮橋の上下流域。
川の左側に続いていた緑地が切れるところに宮木橋がある。
大宮橋から宮木橋の間の左側緑地には、甲羅干しの人やバードウォッチングの人が見られた。
宮木橋の上下流域。
宮木橋の先で直角に曲がるところに大松橋がある。大松橋の右手は公園の緑地で、左側は住宅地である。
大松橋の上下流域。

二枚橋 済美橋 武蔵野橋 熊野橋
大松橋から見えているのが下流の二枚橋であるが、現在、二枚橋からその次の済美橋まで工事中で立ち入りが出来なかった。
二枚橋近く。
二枚橋から済美橋まで工事中のため上流は確認できないが、下流は工事の影響がないため下流から撮影したものである。済美橋を通るのは荒玉水道道路であり、ほぼ一直線に走る道路の下には荒玉水道の水道管が埋設されている。
済美橋の下流域。
やや右にカーブする辺りに武蔵野橋があり、右手は済美公園となっている。
この辺りは何時も水鳥が餌をついばんでいる。
武蔵野橋の上下流域。
武蔵野橋から右にカーブした先に熊野橋があり、橋を左に進むと熊野橋の名前の由来となったと思われる熊野神社がある。
熊野橋の上下流域。

紅葉橋 本村橋 堀ノ内橋 定塚橋
熊野橋のすぐ下に紅葉橋がある。紅葉橋の左手の林は区立済美教域センターで向山遺跡の上に建っている。向山遺跡も善福寺川の蛇行によって形成された沖積低地に広がった集落跡である。
紅葉橋の上下流域。
紅葉橋の先で左に直角に曲がったところに本村橋がある。
本村橋の上下流域。
本村橋のすぐ下に堀ノ内橋がある。橋の中央には水位を感知する機器が取り付けられている。
この辺りは河岸が整備され、しっかりした造りになっているように感じられる。
堀ノ内橋の上下流域。
堀ノ内橋から左にカーブすると定塚橋がある。
橋の左手先に善福寺川取水施設があり、大雨の際に橋下の取水口から取り入れた洪水を環状7号線の道路下に造られた調節池に貯留する仕組みになっている。
定塚橋の上下流域。

和田掘橋 霊峰橋 光明橋 朝日橋
定塚橋の下流に和田掘橋があり、環状7号線が通っている。
和田掘橋の上下流域。
立正佼成会の施設の中央に霊峰橋がある。この橋の上にある橋は、立正佼成会の施設をつなぐ架橋である。
霊峰橋の上下流域。
立正佼成会施設の途切れる辺りに光明橋がある。
光明橋の上下流域。
善福寺川が左に曲がるところに朝日橋がある。
朝日橋の上下流域。

駒が坂橋 和田廣橋
朝日橋のすぐ下に駒が坂橋がある。
駒が坂橋の上下流域。
善福寺川と神田川の合流地点に和田廣橋がある。善福寺川は、遅野井から神田川合流地点まで11.3㎞である。美濃山橋からスタートして和田廣橋まで73の橋を巡って来た。
和田廣橋の上下流域