小布施
平成27年4月7日(火) ☁|☀ 長野駅 ~🚌~ 小布施駅・岩松院・浄光寺・愛宕堂・玄照寺など・小布施駅 ~🚌~ 長野駅 <歩き14.0㎞> |
善光寺御開帳のついでに小布施町の寺社仏閣等を巡ってみた。長野駅から長野電鉄で35分程で小布施駅に到着する。小布施の町中は大きなリュックを背負った外国人が目立つが、いずれも葛飾北斎が小布施で描いた肉筆画、画稿、書簡などが目的であろう。 |
皇大神社 | 小布施堂 | 高井鴻山記念館 | 北斎館 | |||
小布施駅を出て国道403号線に向かう途中に皇太神社がある。 皇太神社は伊勢神宮に由来し、遠くてお伊勢参りできない人々のため地方の要所に大神宮と旅屋を建て、そこでお札を授けたという。 ここには、皇大神社のほか、金比羅社、八坂社、秋葉社などが合祠されている。 |
国道403号線沿いの高井鴻山記念館の隣に趣ある建物の小布施堂本店がある。 小布施堂は栗羊羹、栗鹿ノ子、楽雁などの伝統ある栗菓子店である。 |
小布施堂の隣に高井鴻山記念館がある。 高井(市村)鴻山は葛飾北斎と親交の深い小布施堂一族の第12代目に当たる人物である。 記念館の中には、文庫蔵、高井家の隠宅として200有余年前に建てられた悠然楼、葛飾北斎のために建てられたアトリエ碧漪軒などがある。 |
高井鴻山記念館の奥に北斎館がある。 北斎館の中は外国人が半数以上を占めていた。館中には上町祭屋台の天井絵、鳳凰図、龍図など北斎晩年の肉筆画の名作が展示されている。 |
路地 | 祥雲寺 | 龍雲寺 | 六地蔵尊 | |||
北斎館の周囲には趣ある路地が幾つか残っている。 | 上町交差点の近くに高井鴻山のゆかりの祥雲寺がある。 境内には高井鴻山の墓、幕末女子教育の先駆者である知関禅尼の供養塔がある。 |
小布施駅の近くに浄土宗の龍雲寺がある。 境内には千体仏が安置されている念仏堂、徳川初期の庭園がある。寛文2年(1662)に島津家によって寄進された阿弥陀仏如来坐像は小布施町宝に指定されている。 境内の一茶句碑には 「なむなむと 口をあけたる 蛙かな」 と刻まれ、傍らにある林きむ子歌碑には 「子めかしく母と添え寝に身をひきてこちやと言いし夜寒もありし」 と刻まれている。 |
町の中心部から東の山沿いにある岩松院へ行く途中の梅松寺の前に六地蔵尊と萬霊塔が建っている。 |
供養塔・庚申塔 | 福島正則公霊廟碑 | 岩松院 | 浄光寺薬師堂 | |||
六地蔵尊の先の十字路右手に供養塔と庚申塔が建っている。 供養塔は慶応2年(1866)のもので上部に青面金剛像が刻まれ、庚申塔は万延元年(1860)と刻まれている。 |
岩松院入口交差点に福島正則公霊廟碑が建っている。 碑には従是東五町と刻まれていることから、ここから東へ約550m先に岩松院がある。 |
福島正則公霊廟碑から東へ進んだ道路の突当りに曹洞宗の岩松院がある。 参道には一茶句碑、寒念仏供養塔、六地蔵尊が並び、仁王門をくぐると正面に岩松院本堂がある。本堂の天井には葛飾北斎最晩年の 「八方睨み鳳凰図」 が描かれている。福島正則公霊廟は本堂の裏の墓地中央に建っており、本堂の裏には一茶が 「痩せがえる負けるな一茶これにあり」 と詠んだ池がある。 |
岩松院からせせらぎ緑道を南下していくと左の山手に浄光寺薬師堂がある。 仁王門をくぐって杉の並木の参道石段を上がって行くと室町時代初めの應永15年(1408)に建てられた茅葺の薬師堂が建っている。 |
五輪塔 | 穴観音の湯 | 大夫千両堤跡 | 玄照寺 | |||
せせらぎ緑道を先に進むと左手に五輪塔が安置され、傍らに玉ねぎ状剥離岩石がある。 ここにある玉ねぎ状剥離岩石は、数十万年前に雁田山の噴火によって流れ出た溶岩が先端で冷えて固まった際に割れ目が出来て剥離したものである。 |
雁田山の山麓に穴観音の湯がある。 日帰り入浴施設は 「穴観音の湯」 と 「あけびの湯」 の2軒があり、断崖にへばりつくように並んでいる。 駐車場からエレベーターで登るようになっている。 |
穴観音の湯から小布施駅方向に向かっていくと松川に近いところに大夫千両堤跡がある。この堤跡は福島左衛門大夫正則の築造と伝えられ、当時の松川は扇状地を北西に乱流し、しばしば水害を起していたことから、正則が此の地に来て、莫大な費用と労力によって現在のような川筋にしたという。 近くには外不動古墳群五号墳の石材が残っている。 |
松川沿いに下って長野電鉄を越えると右手の林の中に曹洞宗の玄照寺がある。 寛政11年(1799)に建立された山門は小布施町の指定文化財(町宝)になっている。 参道は200m続き、途中に六地蔵尊が安置され、山門には 「第一義」 の扁額が架かり、本堂には釈迦如来立像が安置されている。 |
大島神社 | 河東王嶌神社 | 大光寺 | 小布施大元神社 | |||
玄照寺参道の延長線上にある道路を西に向かって1㎞程直進すると右手に大島神社がある。 直進する道路の脇には庚申塔などの石塔群、地蔵菩薩、地蔵堂などがある。 両部鳥居の神額に屋根があり、境内には樹に沢山のコブを持つケヤキの大木が立っており、傍らに石祠が安置されている。 |
大島神社から上信越自動車の側道を北上していくと右手の栗林の中に村社河東王嶌神社がある。 境内には道祖神が安置され、境内社の石祠が岩の上に乗って祀られている。 |
河東王嶌神社から親木通りに出ると浄土宗の大光寺がある。 参道脇の墓地前には文化13年(1816)の南無阿弥陀仏碑、六地蔵尊、天明4年(1784)の百万遍供養塔などがある。 |
大光寺から小布施駅方向に親木通りを進むと長野電鉄の線路手前に小布施大元神社がある。 境内の裏手には弘法堂があり、傍らに小林一茶の句碑、庚申塔、石仏などが建っている。 |
小布施駅 | ||||||
小布施駅ホームには、駅から見える北信五岳の案内板、小林一茶の句碑 「いがごてら 都へ出たり 丹波栗」 がある。 |