水神社 (大平川神社)

大平川神社由緒

昭和30年(1955)の竣工記念碑

 大岡越前守縁りの此の堰堤は寄洲を継いだ掻き寄せ堰堤であったが、昭和25年5月の水害で大破した。これを復旧するには恰(あたか)も田植期をひかえ我等農民にとって最悪の時であったが、幾多の苦難を克服し昼夜兼行してこの大業を成し遂げた。その労苦に到底筆舌の能く盡す処ではなかった。思うに我等一同の和の精神が実を結んだというべきで、この喜びを永遠に伝えるためにここに関係者一同の氏名を録する。

 大平川堰堤より分流した水は大平の田畑をうるおし、その稔は地域の命でありました。大平川水系の守護神として承継いで末永くいつまでも清流と水資源を守り続けて行くことを祈念して茲に建立します。
 この水神社は古くは蛇篭堰堤の守護神として大平川の中洲に安置され3回ほど遷宮されました。このたび、岡崎市・愛知県岡崎土木事務所・日清紡績株式会社美合工場・大平下町町内会の御協力により、この地に鎮座されました。