西棒鼻説明
「棒鼻」 とは、棒の端、すなわち棒の先端をいい、それが転じて、宿場のはずれを 「棒鼻」 と称し、したがって宿場町では。東、西の両方のはずれを言う。
藤川に再現された 「棒鼻」 は、歌川広重が描いた東海道五十三次・藤川宿の浮世絵 「棒鼻ノ図」 を参考にして復元した 「修景・棒鼻」 である。榜示杭と宿囲石垣が、その景観を際立たせている。
また、脇にある歌碑には、広重の師匠である歌川豊広の描いた浮世絵の中にある狂歌で、「藤川のしゅくの棒はなみわたせば杉のしるしとうで蛸のあし」 と書いてある。この狂歌の中で榜示杭を
「杉のしるし」 とし、ぶらりと下がる 「うで蛸のあし」 と、藤の花がぶらさがって咲いている様子とにかけていておもしろい。
藤川宿まちづくり研究会
宿場の出入口を棒鼻(棒端とも書く)といわれ、地元の街道往還図には宿囲石垣とある。 広重の藤川宿棒鼻の版画は東棒鼻を描いたものである。
従是東 藤川宿
西棒鼻解説
榜示杭
藤川の しゅくの棒ばな みわたせば 杉のしるしと うで蛸のあし
歌川豊広歌碑
街道往還図
藤川宿の絵図が描かれている