建立年月、正安2年(1300)、高さ1.9m、幅0.4m、最大厚0.35mの雲母片岩質の自然石に書体の浅い薬研掘りの梵字「バン」、「バク」、「ア」 の三字を縦一行にあらわし、その下に 「正安二」 と彫り、以下割り書きに正口印口とある。頭部は自然に尖りはするが、別に刻出しもなく、三字の梵字は上より 「金剛界大日」、「釈迦」、胎蔵界大日」 の種子と解してよいであろう。当板碑は現在知られている限り、県下最古の在銘板碑と考えられ、美しい梵字の石材工芸品でもある。
 (豊川市教育委員会)

長沢の三尊種子板碑説明

長沢の三尊種子板碑標柱

三尊種子板碑 (右は如意輪観音)

観音堂入口 (右に板碑が建っている)

自然石の手水石

千手観音菩薩

寛政9年(1797)の常夜燈

観音堂

観音堂内陣

中央に小さな厨子に納められた観音菩薩が見える。

長沢城主・松平氏の建立と云われる