石仏が刻まれた三界万霊塔
地蔵菩薩と五輪塔群
法雲寺は、天文20年(1551)に大恩寺(御津町広石)の暁誉和尚が開いたと伝えられています。
本尊の木造阿弥陀如来立像(市指定文化財)は、寄木造で鎌倉時代初期の作ですが、像の各所に藤原時代の彫刻技法の様式が残っています。丁寧に彫られており、全体に均整の取れた姿から中央仏師の作と言われています。
境内南西の地蔵堂には、木造延命地蔵菩薩半跏像(市指定文化財)が祀られています。一本造で、その面持ちなどから鎌倉時代後期の地方仏師の作と推定されています。寺に伝わる
「地蔵菩薩縁起」 によれば、「この地蔵菩薩は、弘法大師が同じ大きさに彫刻した日本に三体だけの霊像である。他の二体は高野山延命寺と尾張白鳥郷法持寺にある」
とあり、三体地蔵とも呼ばれています。
また、山門は藥井門と呼ばれる構造で、赤坂陣屋(本陣とも。「赤坂町誌」 昭和4年)から移築したものといわれています。
豊川市教育委員会
地蔵堂
法雲寺本堂
法雲寺山門
手水舎
鐘楼
赤坂陣屋門(薬医門)を移築したもの
街道筋にあった道標 「白鳥地蔵尊道」
地蔵堂の天井画
地蔵堂内陣
地蔵堂の扁額
法雲寺解説