一 茶屋の地名
東海道吉田宿と御油宿の中間にあたり、立場茶屋が設けられたので、茶屋の地名ができた。
二 加藤家と良香散
茶屋のうち格式の高い加藤家(初代は大林平右衛門)では、「良香散」という腹薬が売られ、
この薬は茶屋の地名よりも有名であった。 交通の変遷によって今はこの古井戸一つ残す
のみとなった 。
三 明治天皇御旧跡
東京遷都の時、明治天皇は、この加藤家で御休憩になられた。その時天皇が使用された箸が、
牧野真一氏宅に保存されている。
四 俳人烏巣
烏巣は、加藤家の生まれで、謙斎といい芭蕉と親交があり、京都で医者をつとめていた。
五 芭蕉句碑
「かくさぬそ 宿は菜汁に 唐が羅し」
六 烏巣句碑
「ももの花 さかひしまらぬ かきね哉」
小坂井町教育委員会
伊奈村立場茶屋 加藤家跡解説
(俗称 茶屋本陣跡)
伊奈村立場茶屋加藤家跡標柱
烏巣句碑
芭蕉句碑
ももの花 さかひしまらぬ かきね哉
かくさぬそ 宿は菜汁に 唐が羅し