この遺跡は低湿地に囲まれた自然堤防の上に立地する、弥生時代中期から古墳時代前期(2000年前~1700年前)にかけての集落(ムラ)の跡です。
 昭和22年11月から昭和27年10月までの間、5回にわたり発掘調査が実施され、土器・石器・骨角器・木製の農具などが出土しました。 これらの出土品は東三河地方の弥生文化を知るうえで重要な手がかりとなっています。
 ここでは農耕(主に稲作)のほかに、漁撈(漁をすること)や狩猟(弓矢などで鳥や獣を捕らえること)などが行われていたことがわかりました。
 瓜郷遺跡は唐古遺跡(奈良県)・登呂遺跡(静岡県)などとともに弥生時代の低地にある遺跡の一つとして貴重なものです。 なお出土品は、豊橋市美術博物館に収蔵されています。
   (豊橋市教育委員会)

弥生時代の竪穴住居(復元)解説

竪穴住居(復元)

瓜郷遺跡

竪穴住居内部

復元された弥生時代の竪穴住居

 この復元家屋は、昭和22年~27年の発掘調査で見つかった竪穴住居の遺構をもとに、故明治大学教授後藤守一博士の手により設計がなされたものです。
 時代はおよそ1,800年前の弥生時代中期のもので、大きさは東西5.8m、南北3.5mの楕円形をしており、中には二本の主柱と炉があります。
  (豊橋市教育委員会)

瓜郷遺跡解説