大岩寺は曹洞宗の寺院で、本尊は千手観音です。江戸時代、除地七石を受け、その格式はかなり高いものでした。もとは岩屋山麓にあって岩屋観音を奉仕した六坊中の一坊でした。元和8年(1622)遠州浜名郡宿芦寺の通山宗達和尚が再興して真言宗から曹洞宗に改めて末寺にし、その後、正保元年(1644)二川移転とともに当寺も現在地に移りました。
当寺には備前岡山藩主池田綱政が岩屋観音堂に寄進した観音経や黄金燈籠、絵馬など数々の品が伝わっており、これらはすべて豊橋市有形文化財に指定されています。そのうち、絵馬4枚は元禄10年(1697)~12年、16年及び訪英年の年紀があり、いずれも金地に狩野派の手法で馬が描かれており、縁は黒塗りで吊金具がついています。
馬頭観音
大岩寺本堂
本堂に掛かる大岩寺の扁額
大岩寺由緒
弘化3年(1846)の延命子安地蔵尊
三面六臂の馬頭観音
三面六臂の馬頭観音
地蔵菩薩坐像
御堂に掛かる地蔵堂の扁額
地蔵堂