妙泉寺は日蓮宗の寺院で、前身は貞和年間(1345~60)に日台上人が建てた小庵でした。その後、衰微していたのを寛永から明暦(1624~58)頃、観心院の日意上人が信徒の助力を得て再興し、信龍山妙泉寺と改称したうえ、身延 山から離れて遠州吉美村の妙立寺末となり、さらに万治3年(1660)旧地今田中より現在地に移転して、山号を延龍山と改めたといわれます。
 江戸時代には黒印地二石を受け、その格式はかなり高いものでした。また、寺子屋を開いたり、大通行の際の休泊所にもなっていました。
 当寺所蔵の鰐口は、永享5年(1433)に作られ、後に半面が慶長2年(1597)に再鋳された珍しいもので、豊橋市有形文化財に指定されています。境内には、寛政10年(1798)に建立された芭蕉句碑である紫陽花塚があります。

妙泉寺寺標

中楽日彦上人碑

常夜燈

南無妙法蓮華経題目碑

南無妙法蓮華経題目碑

御堂内陣

祖師堂か?

阿ちさゐや 薮を小庭の 別座敷

寛政10年(1798)の芭蕉句碑 (紫陽花塚)

妙泉寺由緒

手水舎

江戸時代に命名された春乙桜

妙泉寺山門

山門に掛かる妙泉寺の扁額

妙泉寺本堂