承応3年(1654)3月10日当蔵法寺前の、遠州灘の海中より漁師の網にかかって恩出現された観音様で、お丈は一尺九寸(57,6cm)でその後堂内に安置され、毎年供養されて参りました。
宝永4年(1707)10月4日遠州灘一円に大地震があり、その時起きた大津波に一瞬にして元町宿は悉く浪に呑まれ大被害を受けました。
そのとき坂の上に逃れて、その地に現在も住んでいる子孫も多く居ります。
その前夜、徳川幕府参勤交代で岡山藩城主池田綱政公当地本陣に宿泊中で、夜半観音様が夢枕にお立ちになり、「この地に大地震あり、早々に立ち去れ」
とお告げがありましたので、夜半急ぎ一行は本陣を出立し、危うく難を免れることが出来ました。
綱政公は観音様のご加護に感謝し邸内に潮見観音の御分身を祀り、子々孫々、現在の池田牧場まで続いております。
又、同地の長泉寺にも白須賀観音として、御分身が祀られて居ります。 当山主敬白
人物の詳細は不詳
潮見観音縁起
子育地蔵尊
宝篋印塔
佐原清七顕彰碑
聖観世音菩薩
三十三観音
境内社の稲荷神社
将軍家御代替わりの都度、新しい御朱印状の書き替えのため、住職が江戸を往復した際に使用した駕籠
蔵法寺山門
山門に掛かる竜谷山の扁額
手水舎
本尊地蔵菩薩と潮見観音が安置された本堂内陣
蔵法寺本堂
内陣に掛かる蔵法寺の扁額