本社は浜松の旧社にて、浜松神社と称し今をさる凡そ1300年前の和同年間(708-15)に創立せるものにして、古く白髭社即ち浜松の産土神を祭る。明徳2年(1391)松尾信濃守曳馬城に入城するに当り鎮守として、山城の松尾の諸神を勧請す。天正5年(1577)徳川家康曳馬城改築にあたり、鎮守神松尾諸神を浜松神社と合祀し社名を松尾神社と改称す。爾後歴代の城主崇敬厚く交替する毎に社頭に参拝し、新年には社頭に松飾を供進したという。慶応4年(1968)明治天皇浜松御泊輦の時に、浜松の産土神として特に御使用に菊散し御紋のある御茶椀一ヶを御下賜あらせられる。正一位の神階を有するも之の授与の年月は不明である。
境内社
天満宮 氏子菅原町の氏神として、菅原道真を奉斎する学徳成就の神なり。
稲荷神社 文化元年(1804)7月伏見の稲荷神社より勧請倉稲魂神、猿田彦神、大宮女神を奉斎する。商業の神として神徳あり。
祖霊社 明治の末期まで氏子各位の物故者の御霊を奉斎せるものなるが、戦後復興してあらたに之を奉斎する。
松尾神社由緒
境内社の津島神社
境内社の稲荷神社
拝殿に掛かる天満宮の扁額
天満宮拝殿内
境内社の天満宮
松尾神社拝殿
拝殿に掛かる松尾神社の扁額
拝殿内の松尾神社本殿