地蔵堂に掛かる天満地蔵尊の扁額

地蔵堂

水盤

 天満地蔵尊は、室町幕府を開いた足利尊氏の念持仏を祭ったものです。
 室町時代初頭、2代将軍足利義詮の頃、見付省光寺(御所道場)の住職・慈海が尊氏の縁者(一族)であったことからこれを穣り受け、この場所に地蔵堂を建て安置しました。
 平安時代以降、地蔵信仰が盛んになり、町や村の境に石地蔵が建立されました。地蔵様は冥界と現世の境にいて、人々の願いを叶え救ってくれると信じられていたことから、天満地蔵尊にも多くの人が参詣に訪れました。
 江戸時代後半、天満地蔵は省光寺に移されました。天満地蔵尊は1寸8分(約5.5㎝)の秘仏で、地蔵堂に安置された地蔵尊の仏像の胎内に収められています。
 大正15年、省光寺に移された天満地蔵尊の身代わりとして、三本松の人達により地蔵堂跡に石地蔵が建立されました。毎年10月には法要供養が行われています。
 地蔵尊は地蔵十福といって色々な願いを叶えてくれますが、特に子供を守ってくれる仏様です。 (富士見町)

北天満碑

天満地蔵尊の由来

天満地蔵尊