西行法師の笠をイメージしたオブジェ
この歌碑は
円位という西行の別名を
力強いがまろやかな性格を
大木の幹の姿に重ねた年輪を
背割り切り口の鋭さに明晰さを
たて積みの煉瓦に北面の武士の鎧を
時々陽光に輝く真鍮の文字に歌人の心を
池水に映る影に再び越える気分を
池を囲む玉石に数珠を
そして笠を外してひと休みする西行を
造形したものである
東の方へあひ知りたりける人のもとへまかりけるに さやの中山見しことの昔になりたりけるを思い出でられて
西行歌碑
年たけて また越ゆべしと 思ひきや いのちなりけり 小夜の中山