一条三位上杉憲藤が盗賊征伐のため京都から菊川の里に来て、長者の家に滞在することになり、15歳の娘の白菊姫と恋仲になる。盗賊を討ち取った憲藤は観音菩薩を形見として白菊姫に与えて京都に帰った。
 やがて身重になった白菊姫は菊川の桜ヶ淵に身を投げたが助かり、目の前に観音菩薩の化身の老僧が現れて京都へ上るように勧める。娘を探していた長者夫婦は、桜ヶ淵で網に掛かった菊石を供養する。
白菊姫は京都で憲藤と再開して幸せに暮らしたという。

菊川名物の飴の餅

観音菩薩を抱く白菊姫

一条三位上杉憲藤と白菊姫

菊川に架かる高麗橋

高麗橋橋標

菊川