鶏頭塚は旧東海道の石だたみの坂道の途中にある塚の名のいわれとなった。
「曙も夕ぐれもなし鶏頭華」
の句と 「六々庵巴静寛保甲子4年(1744)2月19日没」 と刻んだ自然石の碑。 巴静というのは蕉風をひろめた江戸時代の俳人でその教えを受けた金谷の門人たちは師の徳を慕って金谷坂の入口北側の辺にこの句碑を建てた。
この碑石は道路工事等に伴いその都度移動したが風雅の心ある地元の人々の心配りによって保存が図られて現在に至っている。 なお塚の裏に位置する庚申堂は昔から土地の人々に信仰され徳川時代の大盗日本左衛門がここを夜働きの着替え場所としていたことが口碑として残っている。
地蔵菩薩
六々庵巴静寛保甲子4年(1744)2月19日没
鶏頭塚(巴静句碑)
三猿の庚申塔
庚申堂内は格子戸で仕切られている
庚申堂
御堂に掛かる庚申堂の扁額
鶏頭塚解説