初代歌川広重の「蔦屋版東海道五十三次之内袋井」

長閑な旧道の街道

 松の枝に吊した茶釜で湯を沸かす出茶屋の女主人、キセルをくゆらし、しょざいなく高札を見入る駕篭かき、床几に腰掛け、茶をすする職人風の二人づれ、 馬子はいないが、荷物と女性を乗せた馬は軽尻であろうか。 街道は遠くの村々へと続き、夕日にはえる山並みとともに、袋井市域のおだやかな夕暮れを思わせます。

東海道道標 木原松橋