火伏の神である秋葉山三尺坊大権現に対する庶民の信仰は、江戸時代にさかんになりました。 秋葉山詣のために上方や関東、東海では秋葉講が組織され、秋葉山へ参詣する人々が多くなりました。
 袋井市域でも秋葉信仰がさかんとなり、各地区に常夜灯が建てられました。 常夜灯は秋葉山に参詣するための秋葉道や東海道沿いにあるものばかりでなく、その地区の人々が火伏の神への信仰から建てられるものもありました。 市内には石で作られた灯籠形と、木造の屋形の常夜灯が合計14基現存しています。
 新屋の常夜灯は木造屋形で、作者は不明ながら見事な彫物がみられ、保存状況のたいへんよい常夜灯です。 かつては、東海道を行き来する旅人のよい目印となったことでしょう。

秋葉神社

秋葉山常夜燈説明

正面の龍の彫刻

側面の虎と笹の彫刻

木造屋形の秋葉山常夜燈