安芸国(広島県)の娘・深雪(みゆき)が宮仕え中の京都で、蛍狩りに行き宮城阿曽次郎という青年と恋仲になる。その後、国もとに帰った深雪は、親から駒沢次郎左衛門という武士を婚約者に決めたと聞かされるが、その人こそ駒沢家を継いだ阿曽次郎とは知らずに家出をし、朝顔という名の三味線弾きとなって阿曽次郎をたずね諸国を彷徨ううちに目が見えなくなってしまう。
 ゆえあって、島田の宿に来、宿屋の軒ごとに哀切な歌を流して歩いていると、ある座敷から声がかかる。この声の主こそ、さがし求める阿曽次郎であったが、彼は主命をおびた急ぎ旅のため、また、朝顔は目が見えなかったため名乗りあえずに別れてしまう。あとで阿曽次郎と知った朝顔は、急いで追いかけるが、大井川まで来ると、ちょうど川止めであり、半狂乱となった朝顔は、激流に飛び込もうとするが、宿屋の主人戎屋徳右衛門(実は深雪の祖父に仕えていた)に助けられる。

普門院本堂

本堂内陣

本堂に掛かる円通山の扁額

子育水子観世音菩薩

地蔵菩薩碑

陽刻の地蔵菩薩碑

開山塔

供養塔

十三重塔

地蔵菩薩

戎屋徳右衛門之墓