のばすとも 手足を出すな 蚊帳の外

さむる時 野に何もなし 秋の蝶

境内社の熊野神社

山頂から望む静岡市

徳川家康下乗の松

山村月巣(げっそ)句碑

鐘楼
 寛永12年(1635)の梵鐘は戦争のため拱出された

地蔵菩薩坐像

薬師堂

 清水寺は、永正年中(1504-20)、印融法印が開いた檀林(学問所)の古地に、当時今川8代守護大名氏輝の遺命によって永禄2年(1559)家臣の朝比奈丹波守元長が創建したものである。開山は、京都から迎えられた尊寿院大僧正道因と伝えられている。この地の眺望がすばらしく、京都の音羽山清水寺に似ていたので、その名がつけられた。
 境内には、慶長7年(1602)徳川家康が建立した観音堂をはじめ、薬師堂、聖天堂・霊牌、金比羅神社、熊野神社などがある。観音堂の中には、同じ頃に建立されたと思われる禅宗様の宮殿型厨子が安置されている。いずれも安土桃山時代の建築様式を伝え、昭和31年5月に県の文化財に指定されている。

十湖(じっこ)句碑

椎陰(たいいん)句碑

小林文母(ぶんぼ)句碑

明月や 心一つの 置きどころ

駿河路や はなたちばなも 茶のにほい

聖天堂
大聖歓喜天が祀られている

明和7年(1770)の芭蕉句碑

はなすりの 端山を出たり 春の月

みじかくも 夜は一夜なり ほととぎす

拙叟(せっそう)句碑

寝時分の 無いものならば 夏の月

松井管雅(かんか)句碑

雪の旅 杖一本の 命かな

誌三(しそう)句碑

観音堂に掛かる音羽山の扁額

観音堂
慶長7年(1602)徳川家康寄進と伝わっている