六王子神社

本殿

 昔、沼川と和田川と潤井川とが合流し、深い渕になっている所を三股と呼んでいました。この淵には龍が住んでいて、毎年、お祭りをし、少女を生贄(いけにえ)として捧げるしきたりがありました。 今から四百年程前、関東の巫女7人が京都に向かう途中、この生贄のくじを引き、一番若い 「おあじ」 が引き当ててしまいました。仲間の6人は国許へ引き返す途中、柏原辺りに来たとき、悲しみの余り世をはかなんで、浮島沼へ身を投げてしまいました。村人が6人の亡骸を一箇所に弔ったのが、この六王子神社だといわれています。生贄となった 「おあじ」 は、鈴川の阿字神社に祀られています。
  (富士市教育委員会)  

拝殿

文政13年(1830)の竿石のみの常夜燈

六王子神社由緒

東田子の浦駅