山門
本堂脇に七重塔とやすらぎ観音が建っている
当麻寺由緒
永観堂禅林寺を本山とする浄土宗西山禅林寺の寺院である。派祖西山空上人が天福2年(1234)に創建と伝えられている。
本尊は「山科大仏」とも呼ばれる像高2.6mの寄木造の丈六阿弥陀如来像である(昭和59年京都市文化財に指定)。寺宝の當麻曼荼羅は「観無量寿経」という経典を絵で説いたもので、古代インドのマガタ国の「王舎城の悲劇」と称される親子間の悲劇を描いた「韋題希夫人物語」を題材として釈迦が夫人に説いた阿弥陀様と極楽世界の様子を表現している。奈良・當麻寺の當麻曼荼羅に基づいて室町時代末期から江戸時代初期に制作された。縦3m、横2.25mで平成28年6月に3度目の保存修理が行われた。極楽世界の鮮明な色彩が残っている。
境内、正面には「やすらぎ観音さま」が安置されている。