「本陣」 とは、江戸時代の宿場の中で、最も格式の高い宿泊施設です。ほとんどの宿場でわずか1~2軒しか置かれることのない、特別な宿でした。今もその姿を残す草津宿本陣は、江戸時代初期から明治時代初期までの約240年間、大名や旗本、公家などの宿泊所としての役割を果たしました。
現存する宿帳から、浅野内匠頭、吉良上野介、シーボルト、皇女和宮、徳川慶喜など、歴史上有名な人物が数多く宿泊・休憩したことがうかがえます。建物は江戸時代後期から残っているもので、保存修理を経て現在まで守り伝えられてきました。本陣が当時の姿を、そのまま留めている例は全国でも珍しいうえ、草津宿本陣の規模はその中でも最大級であり、昭和24年(1949)に国史跡にしていされています。
草津宿本陣跡
草津宿本陣跡説明
史跡草津宿本陣跡碑