養林寺(浄土宗)は、正暦2年(991)10月15日に僧心晃が創立した。応仁2年(1468)浄土宗鎮西派となり、西阿弥法師が再興して白雲山養林寺と号する。その後、天和7年(1621)に庵の口より現在の地に清玄が再興した。
 木造阿弥陀如来立像は、本堂の須弥壇上に江戸時代作の来迎形脇士を随伴して安置されている当寺の本尊で、像高39.1㎝、平安時代末期の作と推測される。
 尊像は、穏やかな作風で現状では古色を呈しているが、その下には漆箔が認められ、彫眼で材質は檜材製と推測される。また、頭体幹部は1材製とし、内刳りは行われていない。
 当寺には、「応仁2年戌子5月10日草庵再建」 銘の額が残されている。
  平成12年7月 甲西町教育委員会

養林寺寺標

養林寺本堂

養林寺山門

本堂に掛かる白雲山の扁額

木造阿弥陀如来立像解説