岩神社は本来東海道に面してあり、子供の成長の神様として、また街道名所の一つとして知られていました。
 一帯は奇岩に富み、また眼下には野洲川の清流が流れる景勝の地であったことから、街道に面した茶店などで行き交う旅人は疲れを癒しました。
 野洲川の頭首工の設置や、国道の施設によって一帯の風景は大きく変わりましたが、いまなおその面影をとどめています。

野洲川下流方向を望む

岩神社とその周辺説明

八坂神社方向を望む

 かつてこの地は野洲川に面して巨岩・奇岩が多く、景勝の地として知られていました。寛政9年(1,797)に刊行された 「伊勢参宮名所図会」 には、この地のことが絵入りで紹介され、名所であったことがわかります。
 それによると、やしろは無く岩を祭るとあり、村人は子供が生まれるとこの岩の前に抱いて立ち、旅人に頼んでその子の名を決めてもらう習慣があったことを記しています。

社殿に掛かる岩神社の扁額

岩神社

地蔵堂の五輪塔

岩神のいわれ碑

鳥居の先に参道山道が続く

岩上不動堂