本社の創祀は、康和元年大江国房の書に、嘉祥3年(851)甲賀郡喜多牧大野村開村喜多兵官が、坂本の日吉神社、八王子社(牛尾山)より分霊を頂き、この地に奉斎したと伝えられている。
 勧請の時、江染寺の庭内の銘木を境内に移し其の名をとってこの地を 「花の木」 と称し、社号を 「花木堂」 あるいは 「八王子」 さんと呼ばれている。喜多兵官の子孫常に座頭して、この地に永住しお宮の祭りを奉仕する。
 本社の社殿は、天文6年に建てられ、元文2年、延享2年(1740)に再建され現在にいたる。社号は古くは 「花木堂」 と称し、中世には 「八王子社」 と称し、明治26年 「花木神社」 と称するようになった。
 武門藩主の崇敬は厚く、元禄11年遠藤但馬守、春秋の祭りには御湯を献上す。
 元文元年代官多羅尾民部、弓矢を献上し武運長久を祈った。
 また、延享2年、地頭内藤加賀守、造営費を寄進、慶応3年、川越城主松平氏より社額を献上されている。
 明治9年村社に列し、明治41年神饌幣帛供進社に指定される。
 昭和21年3月、宗教法人 「花枝神社」 として登録される。

花枝神社由緒

国道1号線前の花枝神社社標・常夜燈

花枝神社の扁額が掛かる鳥居

社叢の中の参道

手水舎

花枝神社拝殿

拝殿に掛かる花枝神社の扁額

花枝神社本殿

天満神社

稲荷大明神