この神社の由来は、約2000年前からの神聖なる地として、知られている神社である。
倭姫命(やまとひめのみこと)が、巡行された時、この場所に朝夕の調膳の殿舎を建立された所であり、さらには斎王群行の斎王が禊(みそぎ)をされた川が近くにある。平安時代の仁和元年(885)に伊勢国、瀧原宮の長由介(ながゆけ)の宮の御祭神、速秋津比古之命・速秋津比咩之命の御分霊を勧請して本社の主祭神としている神社である。
室町時代の文明2年(1470)には、当時の領主であった岩室主馬頭家俊と云う人が京都北野天満宮の御祭神で学問の神と云われている菅原道真の御分霊を勧請しそれを本社に遷宮され、並宮として祭祀されている。また延徳元年(1489)には現在国の選択無形民俗文化財に指定されているケンケト踊りがはじめて奉納され今日に至っている。
また平成17年(2005)には本殿・拝殿が大改修新築され同時に境内の全面的な整備がなされ、神社の一層の荘厳さを増している。
祭礼日は、毎年5月3日で当日はケンケト踊りをはじめ花奪神事・神輿の渡御も行われ盛大なる祭で世に知られている。
龍樹神社由緒
龍樹神社表参道の鳥居
瀧樹神社社標