土山宿陣屋跡説明

土山宿陣屋跡

 陣屋とは、江戸時代勘定奉行の配下である代官が在住した屋敷である。 ここ土山の陣屋は天和3年(1683)、当時の代官であった猪飼次郎兵衛のときに建造されており、瀬古川の東崖にあり、 東西25間、南北30間の広さがあったといわれる。
 以降代官は入れ替わったが、宝永3年(1706)からは、多羅尾四郎右衛門に、そして明和8年(1771)より岩出陣右衛門らに引き継がれ、 天明2年(1782)より、再び多羅尾氏に引き継がれていたが、寛政12年(1800)の土山宿の大火災で屋敷は類焼し、以後再建されず、120年の屋敷の歴史を閉じた。 以来、陣屋は信楽に移り、多羅尾氏の子孫が世襲し、明治維新に至っている。  
 土山の町並みを愛する会 甲賀市教育委員会