山中地区の旧東海道沿い、現在は第二名神高速道路土山橋の橋脚が建てられているこの附近から南西に伸びる道がある。 この山道は、古くから東海道と神村(甲賀町大字神)・櫟野村(甲賀町大字檪野)方面をつなぐ生活の道として利用され、大原道とも呼ばれていた。
 当時、道標は東海道との分岐点に建てられていたが、幾度の道路整備により、現在はここ一里塚緑地に移転されている。 この道標には 「いちゐのくわんおん道」、側面には櫟野寺本尊の十一面観音の慈悲を詠んだ、虚白の 「盡十方世にはえぬきや大悲心」 という句が刻まれており、櫟野の檪野寺への参詣道でもあったことを伝えている。
 自動車交通の発達にともなう道路の整備が進み、山づたいに広がっていた生活の道はほとんど使用されなくなったが、わずかに残る道標は、道を通しての人々の交流を物語っている。
   平成15年3月 土山町教育委員会

櫟野観音道(大原道)道標説明

一里塚緑地碑

櫟野観音道(大原道)道標

 平成7年12月18日に当地滋賀県土山町山中地先の土山橋下り線の下部工工事が第二名神の滋賀県での最初の工事として着工されました。
 当地が第二名神の起工の地であることを記念し、また、古より東海道の宿場町として道と共に栄えてきた 「あいの土山」 の未来永劫の発展を願い、ここに記念碑を建立します。

馬と馬子の石像

山中地区圃場整備竣功記念碑

第二名神起工の地モニュメント

「第二名神」滋賀県起工の地碑

鈴鹿馬子唄之碑