万人講常夜燈は、江戸時代に金毘羅参りの講中が道中の安全を祈願して建立したものである。 重さ38t、高さ5m44㎝の自然石の常夜灯で、地元山中村をはじめ、坂下宿や甲賀谷の人々の奉仕によって出来上がったと伝えられている。
  もともとは東海道沿いに立っていたが、鈴鹿トンネルの工事のために現在の位置に移設された。 東海道の難所であった鈴鹿峠に立つ常夜灯は、近江国側の目印として旅人たちの心を慰めたことであろう。

東海自然歩道案内

万人講常夜燈

万人講常夜燈解説

 鈴鹿峠は、古くから近江と伊勢を結ぶ交通の要衝で、旅人の往来安全のために灯された常夜燈の万人講燈籠が今もなお残っています。
 かもしか高原から安楽越までの稜線部からは、眼下に県内の山々や遠くは伊勢湾が望まれます。