了安寺(浄土宗)は、天平年間(729-49)良弁僧正の開基という。本尊は、行基菩薩作の釈迦佛を安置し、円満堂と号したが、天正年間(1573-91)に本堂・本尊など全て焼失した。
 その50数年後、今の地に再建して了安寺と改め、阿弥陀仏を本尊とした。元禄5年(1692)4月22日貞悦中興となる。
 尊像は、話をする手ぶりで両手を胸前にあげて、第一指と第二指をつまみ合わせた転法輪の印を結ばれ、どこかに平安時代の顔影を残す。左右の手の指の間には縵網相(まんもうそう)(衆生を救うための水かき)がはっきり見られる。
 総身175㎝、像高74㎝、享保2年(1717)に修理したという記録が残されている。
 鎌倉時代末期の作と推定される。
 (甲西町教育委員会)

了安寺本堂

了安寺山門

本堂に掛かる梅見山の扁額

石地蔵尊群

木造阿弥陀如来坐像説明

水子地蔵尊

無縁仏供養塔

英霊之碑

宝篋印塔