当山の縁起は、米田山珠賓法鎮寺に始まる。当寺の末弟法柳が米田山願誓寺として現在の地に建立し、当初は真言宗であった。寛正年間(1460年代)、専修寺第10世真慧上人の教化に帰依し、浄土真宗に改宗した。
当寺第10世義道(当寺では、中興上人と呼ばれている)の時に火災にあったが、同上人は建築、彫刻にも長じた人物であり、同上人の手により、現在の本堂と庫裡が、寛政4年(1792)に再建された。
当寺の本尊である阿弥陀仏は、寺伝では聖徳太子の御作とあり、お顔の部分は後世の補修が伺えるが、頭から下部は古いお姿をとどめている。
また、黄金仏は、御丈5㎝ばかりの小さな仏で、義道上人が感得した二仏と合わせて、三尊仏として厨子に祀られている。山門前にある石碑には、同上人によりその黄金仏のことが刻まれている。
鐘楼
本堂に掛かる米田山の扁額
願誓寺本堂
願誓寺由緒
願誓寺山門
天保7年(1836)の黄金仏由来碑
本尊聖徳皇太子御作碑