町並みは平部町東端の秋葉常夜燈から始まり、平部町から中島町までほぼ直線に東海道が通り、中島橋で扇川を渡ると相原町に入る。
相原町と本町の境あたりに曲手があり、本町と根古屋町の境あたりに高札場が設置されている。
根古屋町、作町まではほぼ東南から西北にまっすぐ東海道は通っている。相原町から作町は、北側に鳴海城(根古屋城ともいう)の丘陵地帯、南側に扇川があり、その挟まれた細長い部分に宿場が発達している。平部町から作町の距離15町18間、作町からは直角に北へ曲がり、山花町、花井町、北瀬町、丹下町と山の西縁に家屋が並んでいる。
山花町から丹下町までの距離1町半、宿場は表方と裏方に分けられ、表方は平部町より作町まで6町、裏方は山花町から丹下町までの4町を指す。
東海道品川より40番目の宿場町、鳴海宿の東の入口平部町に建てられたものである。
表に 「秋葉大権現」、右に 「宿中為安全」、左に 「永代常夜燈」、裏に 「文化三丙寅正月」 の文字が刻まれている。
文化3年(1806)に設置されたもので、旅人の目印や宿場内並びに宿の安全と火災厄除などを秋葉社(火防神)に祈願した。
大きく華美な常夜燈であり、道中でも有数のものといわれ、往時の面影をしのぶことができる。
(名古屋市教育委員会)
永代常夜燈
此所より鳴海宿
平部町常夜燈説明