江戸時代、ここ安永は桑名入口の立場(旅人が休憩する茶店が集っている所)であり、また町屋川の舟運の舟着場でもあったので、大いに賑い、茶店では街道名物の安永餅を売っていた。
 この地点から対岸の縄生(三重郡朝日町)の間に町屋橋がかかっていた。 寛永12年(1635)にはじめて架橋され、川の中州を利用した大小二本の板橋であったり、一本の板橋であったり、しばしば変わっている。
 下図の橋は江戸時代中頃のもので、中央は馬が退避できるように幅がやや広くなっていた。 昭和8年(1933)、国道一号線の橋がかけられ、旧東海道の町屋橋は廃止された。
  (桑名市教育委員会)

東海道53次町屋橋跡説明

旧町屋橋跡付近