桑名は古くから伊勢湾、木曽三川を利用した広域的な舟運の拠点港として 「十楽の津」 と呼ばれ、木材や米などの集散する自由活発な商業都市として発展してきました。
ここ住吉浦は、廻船の船溜まりで、全国から多数の廻船業者が集まっていました。
これらの人達によって航海の安全を祈り、正徳5年(1715)に摂津の国 「住吉大社」 より勧請してこの住吉神社が建立されました。
神社前の石鳥居や石燈籠は江戸時代の材木商たちによって、狛犬は明治中頃に備前・備中や阿波の国の廻船業者たちによって寄進されたものです。
近年には、西船馬町にあった 「玉重稲荷」 が合祀されるなど、桑名宗社境外末社として、一貫して当町がご奉仕しております。
なお、平成15年には、ここ揖斐川防潮堤が高潮対策として改修整備されたため、社殿が新しく建て替えられたが、以前と同じく元旦には初日の出が鳥居の真ん中から上がる事で初詣の人気スポットとなっています。
さらに伊勢大橋、多度山方面の眺めは、水郷桑名ならではの絶景の趣があり 「七里の渡し」 と共に、水郷めぐりの発着点として大いに利用されています。
鳥居中央に蟠龍櫓が見えている
住吉神社由緒
右奥に蟠龍櫓が見えている
揖斐乃ながれのしがらみに
にほいあせたる花うきて
波にうたひて波に去る
可もめよ何を鳴き行く可
水神に 守られ冬も 大河なり
材木商によって寄進された天明8年(1788)の常夜燈
有本芳水詩碑
山口誓子句碑
初日の出は中央の神鏡に反射する
揖斐川から上がる日の出
手水石
東を向いた鳥居
住吉神社本殿
拝殿に掛かる住吉大明神の扁額
住吉神社拝殿