当山は、真言宗智山派に属し、尾張の名刹笠寺観音笠覆寺。天平8年(736)開創され、延長8年(930)兼平中将再建し、其の宿坊として創立。以後幾余の変遷を経て天文5年(1536)再興し今日に至る。
本尊不動明王は伝教大師の作にして、往昔紀州熊野新宮の本尊なりしも、縁あって慶安3年(1650)当寺に伝来し、厄除満願不動として信仰多い。
天満宮の一堂あり。往昔当地寺部の城主山口左エ門所蔵されしも、縁あって豊臣秀吉公より当院へ授かるもので、お酒をお供えすると顔面紅くなると言い伝えにより、出世神酒天神として世人の信仰厚く、尾張徳川家代々崇敬特に厚く、葵紋の御礼筥(はこ)等を御寄付されている。
特に近年学問の神様として学業上達・入試合格等の祈願の参詣多し。
また剣聖宮本武蔵は、当寺に一時滞在し、天満宮に帰依し、遺品数点現存す。このため武士道上達技芸上達祈願の御利益多し。他に源範頼の由緒あり。
境内樹木多く、四季折々に桜・梅・さつき・花しょうぶ・茶花等々年中緑と花の絶え間なく、緑の少ない都市化の中で憩の場として親しまれている。
笠寺天満宮東光院由緒
元禄14年(1701)の手水石
東光院本堂
拝殿内陣
拝殿に掛かる天満宮の扁額
山門
天満宮拝殿