仏涅槃図は、中央に入涅槃の釈迦を表し、それを囲んでその死を悲しむ諸菩薩・阿羅漢・鬼神・禽獣・虫類が描かれ、背景には樹林と右上に天上の来迎、樹林上方の空に白円があり、落日を示したものである。
描法は、墨の描線をもって形を描いた極彩色の大和絵風で、中世の仏画の描法を忠実に踏襲したものといわれている。
なお、これを納めた函の蓋の内部には、「涅槃像大輻兆殿司筆東溟山建福寺什物天文五年春王穀旦」 という墨書がある。
泗水の井戸は江戸時代に代官行政のためにも設けられた 「四日市陣屋」 を中心としたところにあった四ヵ所のうちのひとつであり、水質が良く、水量が豊かな井戸であったといわれている。なお、旧南町・旧竪町・旧北町にあった三ヶ所の井戸は無く、現存する唯一のものである。
聖観音菩薩
建福寺寺標
安政元年震災惨死者之碑
地蔵菩薩
本尊釈迦牟尼仏が祀られた建福寺本堂
泗水の井戸
仏涅槃図・泗水の井戸説明