寛正元年(1460)真宗高田派10世真慧上人は北伊勢巡化のため大矢知村青木谷光明寺に寄錫された。
高弟唯円は、その法燈を受け継ぎ、永正4年(1507)に照泉寺(現在の正泉寺)を開創した。500年近く扉を閉ざされたいる秘仏本尊阿弥陀如来立像は真慧上人の時代から存在していたものと伝えられている。その後、元和年間(江戸時代初期)には照泉寺は富田の地に移り、現在に至っている。
正徳元年(1711)8月、山号 「月光山」 を受け、月光山照泉寺と称せられるようになった。明治以後、寺号 「照泉寺」 は 「正泉寺」 へと改められた。
現在の本堂は、1887年に改築されたものであるが、本堂屋根瓦の老朽化が進行したため、門信徒の信心の力によって1999年に大改修をおこなった。
旧本堂鬼瓦
正泉寺由緒
正泉寺本堂
鐘楼
正泉寺山門