家康が架けた六郷大橋は洪水で流され、以後、実に200年の間、渡し舟の時代が続きました。舟を降りて川崎宿に入ると、街道筋は賑やかな旅籠街。幕末のはやり唄に 「川崎宿で名高い家は、万年、新田屋、会津屋、藤屋、小土呂じゃ小宮・・・」 なかでも万年屋とその奈良茶飯は有名でした。

◎川崎宿の家並み
旅籠62軒をはじめ、八百屋、下駄屋、駕籠屋、提灯屋、酒屋、畳屋、湯屋、鍛冶屋、髪結床、油屋、道具屋、鑄掛屋、米屋など合計368軒。(文久2年の宿図から)

六郷の渡しと旅籠街説明

所どころに建つ旧東海道標柱