　抱き上げ地蔵尊が抱いておられる子供は、苦しみ悩める私たちを表しております。私たちは幼い時も、壮年期も、老年期も、そして死をも体験します。このような私たちをいつの時も抱き上げ救いとって下さる大いなるお慈悲のお地蔵様です。
　言い換えれば、この世もあの世も安らぎを下さり、お守り下さる方であるのです。
　私たちは、家族肉親を亡くし哀しみ寂しさに打ちひしがれ、苦しみ、悲しみます。この時に亡き方がお地蔵様にやさしく抱かれ、守られているならば、私の心は安心し、悲しみが少しでも癒されるのです。
　抱き上げ地蔵尊はこのような有り難い菩薩さまです。