祇園精舎の守護神として知られる牛頭天王は、疫病除けの神として京都東山の八坂神社(もと祇園社)を始め全国で信仰されています。
この信仰は、もと中国の新疆(しんきょう)省(中国北西部新疆ウイグル自治区)和闐(うでん)にある牛頭の形をした山が、熱病に効果のある薬草 「栴檀(せんだん)」
を産出したところで、この山が疫病に御利益のある山として崇められたことに始まり、その後インドの密教などと結合して我が国伝えられました。我が国での牛頭天王は、疫病、農作物の害虫や、その他邪鬼を払い流し去ってしまう疫神の信仰と調和して、薬師如来や素戔嗚尊と同体と信じられるようになりました。
地元の古老の記憶では、明治43年(1910)に、流行り病をなくすため板橋のこの地にお祀りしたということです。例祭は毎年7月1日で、地元の有志の方々により行われます。
箱根に向かう旧道
牛頭天王
牛頭天王説明