寛保元年(1741)の帰命堂碑

南無妙法蓮華経題目碑

浄行菩薩

親鸞聖人御旧蹟碑

真楽寺由緒

鐘楼

本堂の阿弥陀如来像

真楽寺本堂

水子地蔵尊

境内社の稲荷社

帰命堂

 親鸞聖人ゆかりのこの寺は、勧山と号する真言宗大谷派の寺院であるが、往古は聖徳太子の所縁によって創建された天台宗の寺院であった。のち親鸞聖人が関東の教化を終え、帰路の際に当地に立寄られた時、当時の住僧性順がその教法に導かれ、真宗の教えに帰依して一宇を建てたのが、この寺の始まりとされている。
 寺号もその時、聖人に 「真楽寺」 と命名してもらったとも言われている。寺内の帰命堂には、帰命石と呼ばれる2mほどの石があるが、これは聖人が石に指頭で名号を書かれたとも言われるので、「帰命石」 と呼ばれている。
 山門の国道を挟んで南側、袖ケ浦の海岸に勧堂がある。これは親鸞聖人草庵の旧蹟で、ここで聖人が7年間、民衆を教化されたと言伝えられている。勧堂の名も聖人のこの事績に基づいて付けられたものである。なお寺内の菩提樹は、小田原市の天然記念物に指定されている。

真楽寺本堂