南湖の左富士の由来
橋の左手にうっすらと富士山が見える
千の川に架かる鳥井戸橋
浮世絵師安藤広重は、天保3年(1832)に東海道を旅し、後続々と東海道五十三次の風景版画を発表した。その中の一枚に南湖の松原左富士がある。東海道の鳥井戸橋を渡って、下町屋の家並の見える場所の街道風景を写し、絵の左には富士山を描いている。東海道のうちで左手に富士山を見る場所は、ここと吉原(静岡県)の2ヶ所が有名。昔から茅ケ崎名所の一つとして南湖の左富士が巷間に知られている。