東京都台東区上野公園内にある寛永寺に納められていた燈籠の一部が本市にもたらされたものです。寛永寺は徳川将軍家の菩提所で、各地の大名たちは、代々の将軍の供養のために、競ってこのような大きな石燈籠を寄進しました。
 本市では、この歴史的な建造物を重要文化財に指定し、保護しています。並んだ4基の燈籠の竿には、向かって右から、後に記した文字が刻まれています。
 これらの銘文から、二番目の燈籠は 「厳有院」 という、おくりなを付された4代将軍徳川家綱の供養のために、西暦1681年に寄進されたもので、一番目と三及び四番目の燈籠は 「浚明殿」 のおくりなを付された10代将軍徳川家治の供養のために、西暦1786年に寄進されたものであることが分かります。

寛永寺石燈籠4基

寛永寺石燈籠由緒碑