当社は出世大鷲(おおとり)神社と称し、御神体は剥製の大鷲です。
この地は天沼本村と呼ばれた農村地帯で、主に東京への野菜供給地でした。大正10年1月11日、現在の天沼二丁目37番付近の畑地にあった赤松に飛来した鷲を、村の人たちが悪戦苦闘の末仕留めました。羽を広げると2m以上もある大鷲でした。村中の人達が見物に来、村に祟りでもあると大変なので、おとり様としてお祀りしようと話がまとまり、一社を建立しました。その後、毎年11月の酉の日には市がたち、天沼本村だけでなく近郷近在の名物として狂言や踊りなどの余興を催したり、賑やかなお祭りがありました。今でも酉の日には、町の有志により商売繁盛を祈る熊手が売られています。
石の鳥居は、昭和63年10月に建てられました。前を通る早稲田通りは拡張され、今では平坦な道となっていますが、昭和初期の区画整理前は、大鷲神社から西へ向かうところは、「げんぼう坂」
と呼ばれ、かなり急な坂道で荷車を引く者にとっては難所の一つになっていました。(杉並区教育委員会)
出世大鷲神社碑
大鷲神社祭壇
拝殿に掛かる出世大鷲神社の扁額
大鷲神社拝殿
境内社
大鷲神社由緒