神輿

阿形の狛犬

吽形の狛犬

享保16年(1731)の石祠

昭和7年(1932)の常夜燈

庚申塔

庚申塔

十九夜塔

 龍蔵寺(年貢町)の末寺であった法雲寺(明治元年廃寺)に伝来した、慶長6年(1601)の銘を持つ笈で、寺跡に残った虚空蔵堂に保管されています。笈は、修験者が布教などで各地を巡る際、仏教や衣服を入れたり、金銅板などを貼り仏像を厳かに飾ったりするためのものです。
 この笈は大型の箱笈で、全体に貼られた鍍金の金銅板には文様が彫られ、内部には虚空蔵・文殊など三菩薩およびニ天が納められてあります。正面部分は框(かまち)によって五段に分けられ、それぞれに不動・将軍地蔵・毘沙門や天狗と童子、花鳥を配し、扉には胎蔵界・金剛界の種子を彫った五重塔を表しています。内部右側には「常州住 筑波山」、左側には「快治上人 慶長六今月日」の刻銘があります。
 桃山時代の笈の基準例として貴重なものであり、法雲寺は快智上人が慶長年間(1596-1615)に中興したとの由緒もあるため、時代的にも符号しています。
   (白河市教育委員会)

昭和4年(1929)の手水石

鍍金装笈解説

虚空蔵堂

虚空蔵堂内部

ガラス奥に保存されている鍍金装笈