碑は、高さ55㎝、周囲93㎝の自然石で、
表面に 「此町初寛永四卯年」
裏面に 「国井与左衛門」 と刻されている。
この碑は三代徳川将軍家光の寛永年間(1624-44)に奥州街道筋に八木沢部落が開かれ、それを記念しての建立であろう。 国井与左衛門はこの地の名主役をつとめ、代々与左衛門を名乗った。
寛永4年(1627)は 「ひのと卯」 であることから本碑は後年の建立と思われる。 この寛永4年を奥州道中の開通の年とみる向きもあるが、そうではなく、これはあくまで町初めの年である。
いずれにしても町初めの年を石に刻し、その起源を明らかにしている点、歴史的価値は高いものである。
昭和43年2月15日指定
国井家
史跡町初碑解説
町初碑を安置した小社
八木沢村陣屋から移築した四脚門
此町初寛永四卯年と刻まれた町初碑