この立像は今から700有余年前の鎌倉時代、弘安6年(1283)に鋳造された善光寺式阿弥陀如来である。仏像は普通銅を用いるのが一般的であるが、鉄仏は非常に珍しく主に関東以北に出現した特殊仏である。
 本尊は高さ40㎝の立像で、何回かの火災に遭遇しているため全身火にただれ脚部は焼失している。幸いにも顔面は原形を保ち、当時礼拝した信者に注いだ慈眼そのままである。
 現在、日本でも数少ない鉄仏として尊重され、昭和41年8月に 「栃木県文化財」 として指定された。
 この鉄仏はいくたの火難に遭遇しても焼失することなく、慈眼を保っているため、一般の信者より、厄除け如来、心願成就、家内安全の仏として敬仰されている。

専念寺参道

山門

山門に掛かる松林山の扁額

 牧野牧陵は、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した下野の南画家であり、文化2年(1805)烏山に生まれ、喜連川藩牧野家の養子となり、喜連川で活躍した。

重要文化財指定鉄造阿弥陀如来立像案内

地蔵菩薩坐像

牧野牧陵墓碑

牧野牧陵顕彰碑 

鉄造阿弥陀如来を祀る阿弥陀堂

鐘楼

天明2年(1782)の庚申塔 ・ 天明3年(1783)の二十二夜塔 ・ 馬頭観音 ・ 享保13年(1728)の念佛講供養塔 ・ 南無阿弥陀仏名号碑

十三重塔

専念寺本堂

本堂に掛かる専念寺の扁額

六地蔵尊