地蔵菩薩坐像

五重塔(宝篋印塔)

子育地蔵尊

 昌玖寺は勝山にあった天台修験寺で、氏家氏の祈願寺とされています。慶長2年(1597)の勝山城廃城後に奥州街道氏家宿古町に移り、江戸時代には羽黒修験道場となり山伏たちの加持祈祷などが行われました。昌玖寺は修明山弥勒院昌玖寺と称し天台宗系の寺院なので本尊大日如来のほかに薬師如来、不動明王・愛染明王などがあります。
 愛染堂に高さ55㎝、木造寄木の愛染明王坐像があり、鎌倉末から南北朝時代の作です。全身が真っ赤で三つ目を怒らし、6本の手で武器を振りかざしている恐ろしい仏像ですが、人々の迷いや煩悩を断ち切り救済しようとする仏様を表現したものです。愛によく染まるので恋愛の仏様、縁結びの仏様とか、藍染に通じるので染物屋の信仰を集める仏様です。

愛染堂に掛かる煩悩即菩提の扁額

愛染明王像

愛染堂

手水舎

愛染明王解説