鬼怒川沿岸の人たちが恐れたのは、洪水や水死などの水難です。それを救済してもらおうと水神や地蔵などの民間信仰が生まれ、特に浮島地蔵が信仰されてきました。どんな洪水にも流されず浮いてその地にとどまり救済する霊力のあるのが浮島地蔵なのです。大中の浮島地蔵も五十里洪水の時でも浮いていたそうです。上阿久津の浮島地蔵は鬼怒川の大水で重い石地蔵なのに浮きながら上阿久津に流れついたという伝説があります。
この地蔵の台座には、元文4年(1739)とあります。「八日念仏講中」「女人等現当二世安楽所」の銘文は、毎月八日に女性たちが念仏講を供養してきました。そのため今では、子授け・安産・子育てと女性に関係の深い信仰になっています。
大正15年(1926)の常夜燈
地蔵堂改築発起人碑
浮島地蔵堂
地蔵堂に掛かる浮島地蔵尊の扁額
浮島地蔵尊 (地蔵菩薩立像)
浮島地蔵由緒
草が生えた手水石
如意輪観音と十九夜塔